いずものブログ

自分の考えを残したいです

自分のものさし

 ものづくりの世界では 、生産量や売上、生産率など定量的な目標のもと、業務の改善をしている。人手不足が顕著な地方の現場となると、仕事量に忙殺されている人も多いんじゃないかなって思う。

 また、新入社員が入って来ても、経験不足だからすぐには使えないということで、新人教育の時間の穴埋めを残業で対応する場合も多いんじゃないかなって思う。新人のせいで自分の仕事の計画はむちゃくちゃだってことにはなってないかな。

 例えば、自分の置かれた状況は偶然の産物にしては何か整理され過ぎていて、受け入れざる得ないものとして、なにも考えずに自分の時間を割いて対応していたり、自分で新人の仕事をしてしまったりしていないだろうか。あたかも、先輩社員が苦虫を噛むのはしょうがない、だって先輩だからと思っていないだろうか。そうやっていく内に家庭を省みることできず、自分の子供よりも新人に心を巡らすことになる。それがやりたいことなのだろうか。

 一方で新人も先輩が行動を起こすまで何もできない、しないというのではお互いに時間の損失だろうし、優しい先輩や社風ならともかく、概ね野放しとなるのではないだろうか。そう言うときこそ自己成長の機会で、仕事のクリティカルパスを見出だすべきなのだけどそれができない。その内、不馴れな仕事と仕事量、それと自己評価に気力も体力も撲殺されてしまわないだろうか。

 このような疑問は生きていれば体験することで、サラリーマンであればよくある悩みではないだろうか。私も仕事量こそが仕事の価値であり、武勇伝として話す場合があった。でも、本当は成果は出たが精神的には崩れていた。自分を評価できるものではなかった。家庭を省みなかった。それは幸せではなかった。

 そのような経験をしてから、仕事に夢中になることに嫌気がさしていたのだけど、なんとかできないだろうかと試行錯誤した。人に頼ったのだ。依存したというのが正しい。ところが、全くうまくいかない。相手や状況を恨むだけで、きっと分からないと嘆くだけ。当然そんなことは当たり前。みんな自分のことで忙しいのだ。

 自分は何がいけないのだろうと悩んだ。今までは、自分はなんで駄目なんだろうと思っていたのだから進歩している。それでも答えはでない。しかし、思わぬところから答えの1つに出会えた。それは心理的病気から生まれた。

 私の生き甲斐は他人の評価と言える。親の評価といった方が正しい。だから、相手の評価基準が気になっていた。しかし、相手の心など分かるはずもなく、明確な評価基準などあるはずもないのだから、行動や言動を行うのが辛くなり、仕事はつまらなく生き甲斐を感じなくなった。悪い緊張は人を簡単に破壊できる。

 ここで思ったのは、上司とは仕事の品質を安定させることであって、部下を救済する人ではないということだ。例えば上司の管理方法がずさんでも、判断次第では救済ではなく廃除や無視もあり得る。上司だって人なんだから、当たり前だろう。

 それならば、何をするべきだろう。増加する仕事量や責任に対して何をするべきか。私の行動はいたって単純。早寝、早起き、定時退社、自分で考える。

 朝5:00前に起きて始発に乗り仕事をする。そうすると定時頃には眠たくて仕事にならない。だから、定時退社とした。しかし、定時退社をしようと思うと何もかもを先読みして行動しないといけない。自分で考えて行動して自分で道を作らなければならない。信用を上げながら、仕事を振り、帰宅する。自分の行動に責任を持ち、思考や行動の生産性を上げることを注力した。そして、帰宅後は家族と楽しく過ごした。家族の有り難みも改めて感じる一方、成長はいかなる機会に訪れることも感じた。自己成長を自分で抑えていたのだろう。一歩踏み出すのは私なりに勇気が必要だったし、今もうまくいったとは思っていないけど、前よりは気持ちが安定していると思う。

 何かを変える機会は自分の中にある。例え状況は変わらなくても、自分を諦めたくない。自分の人生は自分のものだし、他人に責任はない。他人を助けることはできても他人の人生を受け取ることはできない。だから、本当は自分の人生を渡すこともできないし、取られることもない。でも、誰かが自分の心を侵略していると思う。自分を生きていないから。死んでいるのと同じだ。

 そうならないためには、自分で考えて、自分で結論を出すことだろう。どんな機会でも、メディアや相手のおうむ返しではなく、自分で理解し咀嚼して、自分の意見を述べることだろう。そして、自分に制限を設け、最大の効果を出せるように生産性を上げることが大切と思う。

 自分を変えるのは自分。他人は誰も責任を取らない。そういう当たり前だけど厳しくもあり、孤独な人生と感じ取れる現実を直視し生きることが、自分の責任で人生を生きるということなのだと思った。

 

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